犬に追いかけられた話

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小学校のころ、通学路に野良犬がいた。
そこしか通ることが出来ないので、私はいつもその部分を毎日怯えながら、集団登校をしていた先輩や後輩に隠れ、急いで通り抜けていた。

ある休日、いつも犬がいる場所を自転車で通り抜けようとすると、いつもいる犬よりひと回り大きいサイズの別の犬がいて、随分と吠えられた。
怖かったが、急げば大丈夫だろうと思い、ペダルを踏みこんで犬のサイドのスペースを抜けると、その犬は、私の乗った自転車をものすごい勢いで追ってきた。
ペダルを限界までこいで500メートル先まで逃げたが、まだ追ってくる。
左折し、また数百メートル進むと、目の前に踏切が。
犬はどんどん近づいてくる。
カンカンカンと警報機が鳴って、遮断器は降りてくる。
後ろには、息を荒げた犬が、目と鼻の先に……。

結局、襲われずに逃げ切れたが、最終的にどう逃げ切ったのか。
まったく覚えていない。